安全対策についてのお知らせ
丹後100kmウルトラマラソンでは、自然豊かな丹後地域を舞台に、長時間・長距離を走ることから、さまざまな自然環境や気象条件に伴うリスクが想定されます。
近年は、特に高温・多湿な環境による熱中症や脱水症状、急な天候の変化に伴う雷など、自然環境による危険性が高まっています。
また、山間部を通過するコースでは、野生動物、特に熊との遭遇にも注意が必要です。
大会を安全に完走していただくためには、参加者お一人おひとりが事前にリスクを理解し、十分な準備と適切な判断を行うことが大切です。
本ページでは、大会当日に想定されるさまざまなリスクと、それぞれに対する安全対策についてご案内します。
ご参加の前に必ず内容をご確認いただき、安全な大会運営へのご理解とご協力をお願いいたします。
高温・熱中症対策
① 熱中症予防と緊急時のお願い
各給水所では、給水とあわせてご自身の体調を必ず確認してください。
体調に異変を感じた場合は、無理をせず、給水所などで大会スタッフへお伝えください。
大会スタッフが近くにいない場合は、ナンバーカードに記載されているSOS番号へご連絡ください。
SOS: 090-4000-9066
他のランナーの体調不良を見かけた場合も、ためらわずSOS番号へご連絡ください。
連絡の際は、分かる範囲で発見した場所のおよその距離と、対象者のナンバーカード番号をお伝えください。
体調に異変を感じた場合は、完走を優先せず、直ちに走行を中止してください。
② かぶり水ポイント・クーリングエリアの設置
③ 暑さ指数(WBGT値)の可視化
各関門では、関門周辺でおおむね1時間ごとにWBGT計を使用し、暑さ指数を計測します。
暑さ指数が31を超えた場合は、関門にて赤い旗を掲示してお知らせします。
周囲の環境条件とご自身の体調を総合的に判断し、こまめな給水、かぶり水ポイントの活用、クーリングエリアでの休憩など、無理のない走行をお願いします。
| 気温 | 暑さ指数 | 熱中症予防運動指針 |
|---|---|---|
| 35℃以上 | 31以上 | 運動は原則中止 |
| 31~35℃ | 28~31 |
厳重警戒 激しい運動は中止 |
| 28~31℃ | 25~28 |
警戒 積極的に休憩 |
| 24~28℃ | 21~25 |
注意 積極的に水分補給 |
| 24℃未満 | 21未満 |
ほぼ安全 適宜水分補給 |
④ マイボトルの活用
本大会では、マイボトルの携帯を参加資格としています。
マイボトルへこまめに注水しておくことで、走行中もご自身の体調の変化に合わせて給水できます。
熱中症予防には、こまめな休憩、水分補給、塩分補給が重要です。
ご自身の安全を守るため、マイボトルはできる限り満水の状態を保ち、いつでも給水できるようにしてください。
⑤ 帽子の活用
マラソンでの暑さ対策として、帽子は非常に有効なアイテムです。
日差しから頭部を守り、熱中症のリスクを軽減するとともに、汗が目に入るのを防ぐ効果も期待できます。
⑥ 熱中症特別警戒アラート発表時の開催判断
令和6年(2024年)4月から、熱中症特別警戒アラートの運用が始まりました。
熱中症警戒アラートは、危険な暑さが予想される場合に、暑さへの気付きを促し、熱中症への警戒を呼びかけるものです。
熱中症の危険性が極めて高くなると予想される日の前日17時頃または当日朝5時頃に発表されます。
熱中症特別警戒アラートが発表された場合は、過去に例のない危険な暑さとなり、人の健康に重大な被害が生じる恐れがあります。
詳細は、環境省熱中症予防情報サイトをご確認ください。
丹後ウルトラマラソンでは、大会前日14時頃に京都府へ熱中症特別警戒アラートが発表された場合、原則として大会を中止します。
この事由によって大会が中止となった場合は、ランナーサポートプランの対象外となります。
過去5年間の最高暑さ指数
過去の開催日前後の京都府間人における昼間の最高暑さ指数(WBGT)
| 年 | 暑さ指数 |
|---|---|
| 2020年 | 23.6 |
| 2021年 | 22.5 |
| 2022年 | 25.8 |
| 2023年 | 27.2 |
| 2024年 | 31.7 |
| 2025年 | 27.6 |
台風・雷対策
① 台風対策
台風の接近が予想される場合は、大会5日前から開催可否に関する判断を随時行います。
台風の接近を理由に大会を中止すると判断した場合は、可能な限り速やかに大会公式ホームページや公式SNS等を通じてお知らせします。
② 雷対策
雷鳴が聞こえたり、急に空が暗くなるなど、積乱雲が近づいている兆候が見られた場合は、落雷のおそれがあります。速やかに安全な場所へ避難してください。避難場所としては、鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物や、自家用車・大会バスなどの車内が比較的安全です。一方、テントや簡易な仮設施設、高い木の下やその近くは危険ですので、避難場所として利用しないでください。
野外生物対策
① イヤホンの使用を控える
音楽を聴いていると、クマの気配や周囲の音、ランナー・スタッフからの呼びかけに気づきにくくなります。山間部ではイヤホンの使用を控え、常に周囲の状況に注意してください。
② 音やゴミに注意する
クマとの遭遇を避けるため、山間部では熊鈴など音の出るものの携行を推奨します。なお、住宅地では消音するなど、周辺環境へのご配慮をお願いします。また、補給食(ジェルや菓子など)のゴミはクマを誘引する可能性があります。コース上には絶対に捨てず、必ず指定の場所へ廃棄してください。
③ クマを目撃した場合
慌てて走って逃げず、クマを見ながら、落ち着いてゆっくりと後退して距離を取ってください。安全を確保したうえで、速やかに近くの大会スタッフへ報告してください。
健康管理
① マラソンに取り組む市民ランナーの安全 10 か条
「マラソンに取り組む市民ランナーの安全 10 か条」は、市民マラソン大会を組織する立場から公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会が草案し、日本体力医学会ガイドライン検討委員会と検討し、両者が共同で策定したものです。その主旨は、ランナーが自己責任のもとで健康・トレーニング管理を行えることがマラソン参加の前提である、というメッセージです。
健康管理について
1.普段から十分な栄養と睡眠をとりましょう。
トレーニングで消費されるエネルギーに相当する栄養摂取と疲労回復のための十分な睡眠は欠かせません。特に、炭水化物によって摂取エネルギー量を増やし、たんぱく質を十分に摂取することが必要です。疲労が蓄積するとけがをしやすくなります。疲労回復を考えたトレーニング計画をたてましょう。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症に注意が必要です。これらにかかれば大会中に他の人にうつす可能性もあり、治るまで参加はできません。早めに予防接種を受けましょう。
2.喫煙習慣をやめましょう。
喫煙は、冠動脈疾患の危険因子であり、心臓事故発生の危険性を高めます。また、有酸素運動能力低下の原因になります。レース会場などで喫煙することは、周りのランナーに大変な迷惑にもなります。折角の屋外の気持ち良さが台無しになります。レース参加を機会に喫煙習慣をやめましょう。
3.メディカルチェックを毎年受けましょう。
レース参加やトレーニングは自己責任です。1年に1度は心電図検査を含めたメディカルチェックは必須です。何らかの異常を指摘された場合には、かかりつけ医や循環器内科医に相談しましょう。
4.生活習慣病がある方は、かかりつけ医とよく相談しましょう。
心臓病、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリック症候群などの生活習慣病は運動習慣で改善がみられます。一方で、生活習慣病は動脈硬化をもたらし、レース中の心負荷の増大により、心臓事故につながることがあります。これらの生活習慣病がある方は、参加が可能な状態かどうかを主治医に相談することが大事です。
レース完走に向けたトレーニング計画
5.計画的なトレーニングをしましょう。
マラソンは42.195キロ、あなどってはいけません。マラソン大会の時間制限は7時間以内であることが多いので、マラソン完走のための1つの目安は、まずハーフマラソンや20kmが完走できることです。ハーフマラソンや20kmの距離でゆとりをもって完走できることを目指して計画的なトレー二ングをおこなう必要があります。
また、走るだけがトレーニングではありません。ウォーミングアップとクーリングダウンをしっかりおこないましょう。マラソンを完走するイメージトレーニングを繰り返し、ペースを乱さない、むやみに走らないセルフコントロールを習得しましょう。
練習中にも事故は起りえます。練習も2人以上でおこなうのが望ましいでしょう。レース距離が5~10kmの短い距離では、スピードが速く、その分リスクが高くなり、距離が短いからといって油断してはいけません。
6.気温、湿度に適したウエアの着用と、適切な水分補給をしましょう。
気温、湿度に適したウエアでトレーニングをおこなうことは、熱中症や低体温症の予防になります。普段の準備は本番での対策につながります。熱中症予防の観点だけでなく、完走のためにも水分補給は重要です。暑くても寒くてものどの渇きを感じる前に塩分を含むドリンク補給をしましょう。トレーニング中から水分補給の練習をしておくことも大事です。
7.胸部不快感、胸痛、冷や汗、フラツキなどがあれば、すぐに走るのを中断しましょう。
トレーニング中に今まで感じたことがない、胸部不快感、胸痛、冷や汗、フラツキを感じた場合は、心肺停止事故の前触れである可能性もあります。走ることをただちに中止し、できるだけ早くかかりつけ医や循環器内科医に相談しましょう。
8.足、膝、腰などに痛みがあれば、早めに対応しましょう。
レースの走路面はアスファルトです。固い走路でのランニングは足、膝、腰の障害の原因になります。自分の走力にあった適切なシューズをはくことが障害の予防に大事です。また、歩道から車道への段差も転倒の原因になりますので注意しましょう。
足、膝、腰などに痛みがある場合には、まず十分に休むことです。それでも、治らない場合は早めに対応しましょう。トレーニング中に交通事故に注意するのは当然のことです。特に、夜間は体に反射材をつけるなど身の安全を図りましょう。
大会参加に向けての心構え
9.完走する見通しや体調に不安があれば、やめる勇気を持ちましょう。
その日の体調が悪い場合や完走する見通しに不安がある場合は、やめる勇気をもちましょう。意外かもしれませんが、心肺停止事故はレース参加のリピーターに多くみられます。初めてでないから大丈夫という過信は禁物です。
安全にレースをはこぶために、レース当日の体調をスタート前にチェックしましょう。下記項目(1~9)の中で、1つでもあてはまる項目があれば、レース参加を中止するか、慎重にレースに臨んで下さい。
市民マラソン・ロードレーススタート前チェックリスト
公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会 2013.4.11 作成、2024.11.30 改定
- 1.熱がある、熱感がある。
- 2.疲労感が残っている。
- 3.昨夜の睡眠が充分にとれなかった。
- 4.レース前の食事や水分をきちんと摂れなかった。
- 5.かぜ症状(微熱、頭痛、のどの痛み、咳、鼻水)がある。
- 6.胸や背中の不快感や痛みがある。動悸、息切れがある。
- 7.腹痛、下痢がある。吐き気がある。
- 8.昨夜にアルコールを2ドリンクより多く飲んだ。
- 9.レース運びの見通しが立っていない。
※アルコール2ドリンク=ビール500mL(度数5%)、日本酒1合(度数15%)、焼酎110mL(度数25%)、ワイン180mL(度数14%)、ウイスキー60mL(度数43%)
10.心肺蘇生法を身につけましょう。
レース中やトレーニング中に、心肺停止事故が起り得ます。心肺停止事故を目撃したら、あなたがまわりの方へAEDを持ってくるように大きく叫び、救急車を依頼してください。AEDが到着するまでの間は胸骨圧迫を行ってください。
ランナー同士の互助精神も大事です。心肺蘇生法(AEDの使い方を含む)は誰もが簡単に学べる技法です。1人1人が習っておきましょう。
2024年11月30日
日本体力医学会ガイドライン検討委員会
公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会
② 参加前の健康チェックリスト
(A)レース参加前にかかりつけ医への相談が必要な項目
下記の項目(1~6)のうち1つでも当てはまる項目があれば、レース参加の可否について、かかりつけ医に良く相談してください。かかりつけ医の指導の下、検査や治療を受けて下さい。レースに参加する場合には、自己責任で行って下さい。
- 1.心血管疾患(心筋梗塞、狭心症、心筋症、弁膜症、心不全、先天性心疾患、不整脈、大動脈瘤など)の診断を受けている、もしくは治療中である。
- 2.突然、気を失ったこと(失神発作)がある。
- 3.運動中に胸痛、ふらつきを感じたことがある。
- 4.血縁者に‘いわゆる心臓マヒ’で突然に亡くなった方がいる(心臓突然死)。
- 5.最近1年以上、健康診断を受けていない。
- 6.60歳以上の男性である。
(B)心筋梗塞や狭心症になりやすい危険因子
下記の項目(7~10)は、心筋梗塞や狭心症になりやすい危険因子です。当てはまる項目があれば、かかりつけ医に相談して下さい。
- 7.血圧が高い(高血圧)。
- 8.血糖値が高い(糖尿病)。
- 9.LDLコレステロールや中性脂肪が高い(脂質異常症)。
- 10.たばこを吸っている(喫煙)。
かかりつけ医とは、皆さんの健康や体調を管理してくれる身近なドクターです。かかりつけ医をきちんと決めて、各種の検査やレース参加などについて相談しましょう。
2024年11月30日
日本体力医学会ガイドライン検討委員会
公益財団法人日本陸上競技連盟医事委員会
