「デカフォレストに聞きました」第18回 古越 三幸さん

野辺山ウルトラマラソン「デカフォレスト」
デカフォレスト 古越 三幸さん
古越 三幸さん(長野県御代田町)

野辺山初参加年:50kmは1998年、100kmは1999年。
野辺山初完走年:1999年(100km)
野辺山完走回数:10回(100km)


1、ウルトラを始めたきっかけは何ですか?

 仕事仲間の女性ランナーに「・・・面白い事が有るんだけど出てみませんか?」と誘われて出た初マラソンが野辺山の50kmでした。ウルトラとかフルとか、ハーフとか、そういう区別があることさえ知らないずぶの素人でした。彼女のできることなら自分にも出来るさ、という軽い発想と良いカッコ見せてやろうという不純な動機から。

 40kmまではいい感じで走り続けた古越さんですが、給水給食についての知識も無く、その後脱水症状で走れなくなったとか。視界が霞む中休んで、歩いての繰り返しで「いいカッコ」見せるどころか、よたよたゴールで「そのまま終わるわけにはいかない」状態だったそうです。


2、野辺山ウルトラへ参加のきっかけは何ですか?

 同上。地元なので遠征の必要もなく、気軽にでることができたから。


3、野辺山ウルトラの魅力は何ですか?

 高原のアップダウンのあるコースであること。
 馬越峠の存在。
 コースレイアウトの妙。

 コースのきつさに闘志を掻き立てられての参加は最初の4回くらいまで。その後は記録狙い(サブ10)に目標を変えて野辺山に挑戦し続けたそうです。


4、デカフォレストを目指した瞬間はいつでしたか?(もしくは、目指したきっかけ)

 6回目で2つの目標サブテンと、峠を走りきることを達成できて、もう良いかなと思った矢先、デカフォレストのことが耳に入り、続けていれば自分にも可能性があると思ったのがきっかけ。


5、デカフォレストになって変わったこと、良かったことはありますか?

 特別ありませんが、10回目の前週にレースでアキレス腱を痛めたのに無理をして出たことが災いし、回復まで半年かかりました。悪いことかも(笑)。でも精神的には満たされています。

 無理して出走したデカフォレスト挑戦の10回目ですが、デカフォレストがかかってなければ「71kmで止めたかも・・・」と古越さんは言われます。完走の後押しをしたとはいえ、止めていれば半年の回復期間もなかったわけですから、おっしゃるとおり、「悪いこと」だったかもしれませんね。


6、あなたにとって「デカフォレスト」とは何ですか?

 到達前は目標、到達後は通過点、振り返れば競技人生の節目。

 「競技人生の節目」だと言われたデカフォレスト達成を越え、「いつ幕を引くか」を考え始めたそうです。記録を目標とした時期もすぎ、新たなモチベーションが生まれるかどうかも大切なことです。ただ、マラソンを始めた40代は古越さんにとって、とても充実した時間だったと言われています。
 是非、これからも続けてもらいたいと思います。そのためにも、ここ野辺山でデカフォレストの皆様にも新たなる目標を提示できるよう企画を考えていきたいものです。


7、デカフォレストを目指すランナーへメッセージをお願いします。

 走り続けるためのモチベーションとしては最高だと思います。記録で入賞などは一握りのエリートだけですが、続ける事だけで獲得できる栄誉は、市民ランナーにとっては格好の目標では。


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