湘南平

2007年12月 3日
 12月2日、久しぶりに晩秋の湘南平を走った。
 ここ3年半の間に二度、腰の手術をしたため、体は劇的に劣化している。皮は弛み、筋力は衰えて、悲惨な状況になっている。しかし、高麗神社の裏側から登る湘南平の登山道は、いつ来てもゆったりと私を迎えてくれる。楓・しいの木・ぶな・ケヤキなど落葉した木々の葉で埋め尽くされた山道は、さながら「ウッドチップ」を敷き詰めたように脚に優しい。急な上り坂で肺は一気にフル稼動し、脚の筋肉もパンパンに張ってくる・・・。苦しい、しかし、この苦しさが「自分の今」を実感できて内心は嬉しくなってくる。
 過去、30年近く、故障のあと怪我のあとには必ずこの湘南平に入って、自分を見つめ直すことにしている。故障後のランニング、自分は総合筋力(全身の筋力)回復こそが最適と思っている。背・腹・腰・脚そして心肺と関節を回復させること。それには不整地とアップダウンをゆっくり走ることが効果的。
 20分の登りを終え、湘南平の東端をあがると、眼前に広がる相模湾の眺望が開ける。
 「美しい!」澄み切った空気の中で、湘南の海岸線や江の島・伊豆半島・三浦半島を一望するとき、湘南の素晴らしさが五体に染み込んでくる。

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