サハラマラソン-間寛平サポート記7「オーバーナイトクリア。小さなトラブル」

2008年4月 8日
4月2日(水):第四ステージはオーバーナイト75.5km。「一気に走る」と云っていた寛平さん、公言通り3日午前2時06分、16時間51分でゴール。走り込んできた成果か、速度11~12分/kmで安定していたが、かなりの疲労感が見える。 ゴール後、小さなトラブル。このステージはオーバーナイトでゴールを目指すが、ゴールできないランナーのためにビバーグできるCPが設定されている(CP4)。そのため主ビバーグのテントがCP4に回されていた。そのあおりで、主ビバーグ選手用テントが足らず、寛平さんが入るべきテントが無かったのだ。疲れ切った寛平さん、珍しくキレたらしい。弱いランナーのために回された事情を説明され、寛平さんも納得。しかし、実際のところ、地べたに寝かされるのはかなりきついはず。疲れと痛さ、寒さの中でビバーグすることになった。 ただ、第四ステージをクリアした段階で、休憩時間が31時間確保でき、自分自身の建て直しを図れることになった。寛平さんにとっては砂漠、暗闇、疲労、孤独、コースアウトの不安など、未知のレースでは、既知の環境との違いや環境への対応など、走力以外の総合力が完走の決め手になるということを改めて実感しているのではないだろうか?

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