アースマラソンサポート記 北米横断1日目

2009年3月13日
 午前11時16分、ヨット担当の比企さんとがっちり握手を交わし、寛平さんは感動と苦闘の思い出が詰まったロングビーチアラミトスハーバーをあとに、一路遥か4800キロ彼方のNYに向け、北米横断の一歩をゆっくりと踏み出した。

 長いヨットの航海で衰えた脚の筋力がどれくらい落ちているのか?を確かめるように一歩ずつ一歩ずつゆっくりと。昨夜から寛平さんには陸酔いが出ていたようで、ふらつく症状が少しあるらしいが減った体重を取り戻すかのように旺盛な食欲をみせ、奥さんも驚くほどだ。ゆっくり、だがしっかりした足取りで走るかんぺいさん。カリフォルニアの抜けるような青い空と湿気の少ない軽い風、緑の木々に「最高やなぁ〜!」を連発。街路樹の続くロングビーチ市街を抜けてゆく。

 アメリカの道路事情だが、車社会といわれるだけあって、実に交通量が多い。フリーウェイは片側5車線がびっしり車で埋め尽くされている。「スッゴいなぁ〜さすがアメリカやでぇ」と寛平さんの率直なコメント。このあたりを往き来する車をも圧倒的に日本車が目立つ。特に省エネ意識が浸透しているのかハイブリッド車プリウスが実に多い。大体、歩道をあるく人の姿が極端に少ない。買い物もモールに集約されているから、モールまでは車移動、あとは買い出しするのに歩くくらいでほとんどが車を使った生活らしい。これでは運動不足になってしまうのも頷ける。

 快晴のカリフォルニアだが、紫外線はかなり強そうだ。走るのにはきつくないが、日焼けはしそうである。寛平さんは1キロを7〜7分半くらいのペースの走り。気持ち良く走っている。比企さんからのアドバイスは「”まだ走れそう”というくらいの距離で抑えること。」「三日間は歩きを主体に進むこと。」だったが寛平さんはあくまでマイペース。私は寛平さんの気の向くまま走ってもらい、やばい、と思ったときに、自分の意見を言うつもりだ。もともと自分の体験値と勘で走る寛平さん、よほどのことでは他人の意見は聞かないからだ。その分、自分の走りを身体の芯まで把握も熟知もしているので、求められたときにタイムリーな意見を云うようにしている。それが正解のはずだから。

 最後の5キロは応援にきているアースのスタッフと一緒に歩いてアース北米を楽しんだ。今日はロングビーチからサイプレスcypressまでの24.4キロだった。体重は57.5キロ、血圧は91〜61。

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