アースマラソンサポート記 北米横断6日目

2009年3月19日
 今朝は日中の暑さを考えてBanningのDays innをいつもより二時間早く出発する。これから夏に向かって日の出が早まり、日の入りが遅くなってゆく。砂漠の日中の暑さは半端ではない、と聞く。昼の暑さをすこしでも回避してゆくには、朝は極力早めにでるしかない。昨日ゴールした地点まで移動、前日残したゴールテーブルを外してからスタートだ。

 スタート地点ではオレンジカウンティーからきたという4人連れの親子とご夫婦が揃いのTシャツを着て応援にきてくれていた。応援ランをしたい、ということで昼食まで寛平さんの後方から走ってゆく。鉄道に沿って7マイル、その先にR10FWのICがあり、鉄道沿いの道は終わり、FWを跨線橋で渡り、止むなくダートの道に入る。当然、路面は土と砂利、岩が混ざった路。この悪路を数マイル走り、palm springsに向かうハイウェイに入る。LAを出てから初めて、訳のわからない道を寛平さんは走ることになった。

 アメリカのフリーウェイは日本の高速道路に相当するようだ。ハイウェイには平面交差する交差点もあれば、人や自転車が走るバイクロードゾーンまで付けられている。ただ、このバイクロードを走っているランナーにはただのひとりにも出会っていない(笑)。この辺りは周囲を山に囲まれた砂漠。山々には至る所に風力発電の風車が林立していて壮観だ。日本のそれとはスケールが全然違い圧倒されてしまう。オバマ大統領の環境政策ではないが、大地の広さの違いを感じざるを得ない。道は単調で長い。

 palm springsとは「椰子の繁る清水の湧く地」というような意味の避寒地で、冬に使うリゾートとして開かれた町らしい。以前はハリウッドスターや富裕層の人達がここで休暇を楽しんでいたらしい。もちろん今もだが。夕べ応援にきてくれた杉山愛ちゃんは毎年この時期palm springsでトレーニングと試合をしているという。

 7:24にスタートした寛平さん、今日はペースが速い後続の応援ランナーが気になるから?気温が低かったこともあるかもしれない、ともかくペースがいい。「10時に飯食べるわ」と、寛平さん。スタートが早く、距離を踏んで腹が減ったらしい。いつの間にか21キロも来ていた。今日こそしっかりしたものを、と思っていたが、ガスコンロの火がうまく出なかったりして作ろうと思っていたものが作れず、差し入れの豚汁に頼ってしまった(明日こそ!)。

 午後1時を過ぎて気温がぐんぐん上昇。寒暖計は38℃を記録。アスファルトからの照り返しで体感としては40℃くらいに感じるだろう。乾燥しているせいか寛平さんからは汗がみえない。こんな時は水分をしっかり採らないと脱水にかかる恐れがあるが、寛平さんには豊富な経験から自分の体調調整力は抜群だ。ホントに強い。この強靭さをこれからどれだけ見せてもらうことになるのだろう?楽しみだ。

 本日の走行距離は41.95km。

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