アースマラソンサポート記 北米横断18日目

2009年4月 2日
 今朝は5:45にモーテルを出てスタート地点に向かう。一時間半早くなっただけで気温が一気に1℃まで下がってる。標高も1600m以上あるから仕方がないが、WB上下に手袋だけでは寒さ、というより低温には耐えられないかも知れない。「すっごい寒さやな?手ぇが冷とうて、力も入らへん」確かにそのとおりだが、これから目指すロッキーはこの比じゃあないと思うから、ロッキー越えの方法をいろんな角度から見なおしてみたい。

 今朝、寛平さんからも別れ際に「さかもっさん、こんなに寒いとロッキーでは距離がいかへんかもしれへんから、帰ったらちょっと考えといてくれへん?」とのことだった。気温の下がり方、路面の状態、坂の具合、宿舎の位置、日の出の時間、日没の時間などをよく調べて工程をもう一度組み直そう。いずれにしても北米ルートは事前の現地調査ができないまま本番に突入しているからやることがいっぱいだ。しかし、これもやり方、楽しみ方だから、このあたりを寛平さんと一緒にあれこれ云いながら進んで行こうと思う。

 サポート隊の通訳兼コーディネーター兼リサーチャーのデビットはDrでもあるから、彼のネットワーク、知識・技術の存在は頼もしい。フィラデルフィアでトレーナーの資格をとり、プロスポーツ選手の身体のメンテナンスをやっていた池田くんも言葉はもとより能だから、安心。

 サポート現場ではあらゆることをオーバーリーチしあってやらないといけない。私はこれが仕事だから、などと収まっている人間は、人のサポートは難しいだろう。自分達の目的、目標は何か?をしっかり理解して不足は補い合い、自分の本来やるべきことをしっかりとこなし、協力・協調してゆかなければダメだ。チームプレーを長くやってゆくと、このあたりも如実に露呈してくるから、大いに勉強させてもらうことになる。この機会をくれた寛平さんには本当に感謝しかない。

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