アースマラソンサポート記 北米横断72日目

2009年6月 2日
 昨夜はすごい雷が鳴っていた。イリノイやカンザスは3月から5月にかけてサンダーストームという落雷のシーズンらしく、曇りや雨が多い。すでに何度か雷雨でランをやめたり、切り上げたことがあったと聞いている。今朝もどんよりとした曇り空、いつ降り出してもおかしくないような空模様だ。今日は朝から特番が組まれているのでモーテルを6時に出発。昨日は早くから部屋にこもって寝ていたらしいが、深夜に日本との番組出演もあって若干疲労ぎみだ。気温も10℃前後と低いため寛平さんのテンションは低い。午前6時17分、Galesburgという町のはずれ3マイル地点から寛平さんがスタート。いつものようにゆっくりとした走り出しだ。

 我々は特番準備のため、6km先のWataga小学校にむかう。現地では生放送の準備が着々と進んでいた。MC役の福留さんの姿も見える。小さな村ではテレビ中継が珍しいらしく、大勢のギャラリーが集まっていた。青色のランプを点滅させたパトカーまできている。

 今回の特番はエコウィーク=アースマラソンのテーマということで組まれている。東京のスタジオにはMCの明石家さんまさんをはじめ、寛平さんにゆかりの皆さんが集まっているらしい。なぜアースマラソンが始まったのか?地球一周はどんな形で進んでいるのか?太平洋横断は?寛平さんの強さの秘密は?などなどが語られた。やがて寛平さんもその輪の中心として現地から参加。〝パンプキン〟ギャグを連発しながらの登場では、さんまさんに強烈な突っ込みを受けながら軽妙に心境を伝えた。寛平さんの表情ガ変わったのはサプライズゲストで慎太郎君があらわれたときだ。北米横断中についぞ見せたことのないような嬉しそうな顔。緊張感のない、無垢な表情で慎太郎君と二言三言。番組が終わり、ランに戻った寛平さんは結局、30km以上を慎太郎君とともに走り、日ごろめったにない親子の交流をランニングで果たしたのだった。慎太郎くんは寛平さんの走る姿に憧れ高校、大学と陸上部に籍をおいていた。今も毎週3,4回は10kmからときに20kmくらいのランニングを続けているというからおそらく、今回の親子ランニングは楽しくて、思い出に残るひとこまになったことだろう。
KANPEI EARTH Marathon-090602

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