アースマラソンサポート記 北米横断77日目

2009年6月 8日
 今日はJolietからValparaisoまでの60km。シカゴを目安にLAから3000km以上の道程を走ってきたが、おかしなもので、そのシカゴにくると意識はその先へ移ってしまうから不思議。確かにシカゴは北米内での目標だったし、ず〜っと田舎ばかりを走ってきて、目標到達への期待感もあったからだろう。しかし、北米大陸横断が3/4まで進んでくると、目標はゴールのNYに切り替わり、あらゆるモチベーションが変わってくるようだ。シカゴは全米屈指の大都会だから日本人も多く活動している。今日は20人以上の方たちが寛平アースの応援に来てくれた。勿論、みんな寛平さんの大ファンだ。

 R30はともかく交通量が多い。その上、道路にほとんど歩道というものがない。確かに、アメリカは移動手段がクルマだから道路に歩道はいらないわけだと妙なことに感心するのだが、寛平さんにとっては危険で走りにくいことこの上ない。そのせいか今日は走りのピッチも上がらない。Jolietはシカゴ郊外だが、治安の悪いところもあって、そんなところは建物の佇まいやクルマの様子、ゴミの散らかり具合でもわかる。野良犬がやけに多かったり、なんというか空気感がちがう。こんなところはできるだけサッサと走りすぎることにしている。そして、イリノイとインディアナとのボーダーに到着。実に9つ目の州だ。

 今クールは60kmをベースに走っているが、走りの原動力は食事だ。外国だから家で食べるようにはゆかないが、サポートクルーはあれこれ工夫しながら寛平さんに食べてもらっている。寛平さんも不平不満は一切なく、みんなと一緒にあれこれ云いながら楽しんでいる。NYまで残す州はINを入れてあと五つ。距離も1400キロを切っている。疲労も重なり、足にもさまざまなダメージが出てきている。ともかく事故を起こさずに、ケガをしないように、毎日を確実に走ることに徹してもらいたい。

 クルーが減ってこれからしばらくは少ないスタッフで日々を凌がなくてはならない。私は、後ろ髪ひかれる思いで、今日から現場を離れる。

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