寛平アースマラソン - エオラス号、大西洋へ

2009年7月14日
 寛平アースマラソン第3ステージ大西洋横断航海のエオラス号は、現地時間午前11時01分、多くの在米邦人や北米横断中何度も熱心に寛平さんの応援に駆けつけてくれたアメマおじさん夫妻、メディカルチェックをしてくれたDr.田崎夫妻、もちろん光代夫人や比企夫人、北米横断サポートクルー達の見送りを受けながらゆっくりとノース・コーブハーバーを滑り出すようにハドソン川に向かって船出した。

 寛平さん、比企さん、光代夫人、比企夫人の表情からは今年の元旦、千葉県鴨川港を出港した時のような悲壮感は見られない。やはり、冬の太平洋横断を成し遂げた経験がそうさせるのだろうか?終始和やかで表情には余裕さえ感じられる。太平洋出発前、比企さんは「太平洋が劣悪な環境で越える分、大西洋はベストシーズンで走れるんだ」、と。このあたりも余裕の裏付けなのかもしれない。

 出港して10分、NY湾リバティ島に立つ「自由の女神」付近でエオラスはメーンマストに帆を張った。フランスがアメリカ独立100年を祝ってアメリカに贈ったといわれる自由の女神像。移民たちの希望を表す松明を右手に持ち、アメリカ独立宣言の日「1776年7月4日」を刻印した銘板を左手に抱え、7つの大陸を表す王冠を戴き、切られた鎖が自由を表す、といわれる自由の女神。破天荒な方法での地球一周を企て、太平洋を横断、北米大陸4800kmを走破し、寛平さんは次なるステージ大西洋に旅立った。

 33日間を予定している大西洋横断は、8月17日前後にフランスルアーブル港に到着するはずだ。冬の太平洋では日焼けすらなかった二人だが、1ヶ月後再会するときには真っ黒になっているに違いない。

KANPEI EARTH Marathon-090714

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