イランの続き2

2010年3月25日
 自転車で伴走して気がついたこと、それは微妙にフォームに変化が見られた。どういうことかというと、足の運びが変わったことだ。
 膝の使い方は相変わらず柔軟なんだが、左足の踏み切りが心なしか強くなったこと、何故か?

 後で寛平さんから聞いたのだが、毎朝夕「エアスイム」をやっている、という。
 つまり、癌治療でカラダガ弛みお腹が出てくるため、上半身を鍛えてバランスが取りたかったらしい、という発想の切り替えで思いついたのがトライアスリートカラダ。バタフライ、背泳、クロールを朝夕60回ずつやるそうだ。大胸筋がしっかり盛り上がり、僧坊筋もついている。

 このエアスイムの動きで腰(骨盤)もしっかりローリングするから走るときの腰のキレにも繋がり、相乗効果がある。フォームもシャープになり、結果、スピードにも結びついている。一連を考えていると実に理に叶った方法とまた感心。

 毎日路面とばかり向き合う生活の中で千変万化の対応をしながらも絶えず工夫し、先そのまた先を考えながら走り続ける寛平さんの希有な人間力を感じるばかりだ。食べて、走って、眠る、というシンプルな生活を続け、地球を相手にしていると些細な人間関係や目先の細かな出来事が気にならないらしい。

 私の日常はまさに目まぐるしい日々。寛平さんから言われ「みんな吐き出さなあかんヨ・・」の一言はかなり効いた。確かに、である。明日は一緒に走った時のこと。

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