温故知新

2010年8月11日
8/11
 来月、10回目の開催を迎える京丹後ウルトラマラソンの事前打ち合わせで京都にむかっている。折から台風4号が朝鮮半島を掠めて日本海沿いを北上しそうな気配。小田原から乗った新幹線の車窓は西に向かっても入道雲と雨雲、そして雲間から見える青い空が入り交じった複雑な空模様がつづいている。

 駅の売店で求めた雑誌に歴史作家童門冬二さんのコラムがあった。齢82才なのだが、そのコラムには現代社会に対する詠嘆と次代を担う若者へのメッセージが綴られている。つまり、安土桃山時代を築いた織田信長が敷いた内需拡大の手法にこそ、日本の日本らしい治世のエッセンスが示されているから、今こそ温故知新の精髄に立ち返るべし、というものだ。全く同感なのだが今の為政者には望むべくもないことこそが病巣の悪さを感じてしまう。止まれ、私たち凡人は気付いたことからコツコツ不断の努力を重ねてゆくことだけは絶やさないでゆこうではないか。

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