2010年3月アーカイブ

　自転車で伴走して気がついたこと、それは微妙にフォームに変化が見られた。どういうことかというと、足の運びが変わったことだ。
　膝の使い方は相変わらず柔軟なんだが、左足の踏み切りが心なしか強くなったこと、何故か？

　後で寛平さんから聞いたのだが、毎朝夕「エアスイム」をやっている、という。
　つまり、癌治療でカラダガ弛みお腹が出てくるため、上半身を鍛えてバランスが取りたかったらしい、という発想の切り替えで思いついたのがトライアスリートカラダ。バタフライ、背泳、クロールを朝夕60回ずつやるそうだ。大胸筋がしっかり盛り上がり、僧坊筋もついている。

　このエアスイムの動きで腰(骨盤)もしっかりローリングするから走るときの腰のキレにも繋がり、相乗効果がある。フォームもシャープになり、結果、スピードにも結びついている。一連を考えていると実に理に叶った方法とまた感心。

　毎日路面とばかり向き合う生活の中で千変万化の対応をしながらも絶えず工夫し、先そのまた先を考えながら走り続ける寛平さんの希有な人間力を感じるばかりだ。食べて、走って、眠る、というシンプルな生活を続け、地球を相手にしていると些細な人間関係や目先の細かな出来事が気にならないらしい。

　私の日常はまさに目まぐるしい日々。寛平さんから言われ「みんな吐き出さなあかんヨ・・」の一言はかなり効いた。確かに、である。明日は一緒に走った時のこと。

　１時間ほどうとうとして寛平さんが朝食をしているホテルの食堂へ。

　今のパートナー辻岡君とふたり人気のない食堂でスタート前の食事中の寛平さんがいた。今回は２４時間テレビ立ち上げ時の仲間、日本テレビの大澤さん（現在はアナウンス部長）と制作会社の杉村、そして私の会社の小澤の４人で陣中見舞いだ。

　寛平さんには１１月のチェコプラハ以来だ。この４か月の間にイスタンブールの精密検査で前立腺がんが見つかり、幸い転移は無かったので投薬をしながらアースマラソンを続行中。癌が見つかっただけでも人生観が変わるくらいでっかい出来事のはず。

　発見されてからおそらく奥さんとふたりいろんなことを話し合ったことだと思う。もちろんアース制作委員会のメンバーとも話しあったと思うがそこから出した結論がアース続行だったのだからアースに賭ける寛平さんの覚悟をうかがい知ることができる。

　イスタンブール以後は投薬治療をしながらのアースマラソン、毎日４０～５０ｋｍをこともなげに走っている寛平さん、至って意気軒昂で体調もすこぶる良好らしい。ホット一安心！！！

　19日午前3時、テヘランの空港に着く。イスタンブール経由で１７時間の長旅だった。空港では通関に１時間ほど待たされた。
　一歩空港の外に出たらメチャ寒い！！おそらく5度くらいしかなかったんじゃないかな？
　もう少しで元気な寛平さんに会えるだろう。楽しみだ。

　今日からイランに行って来る。
　寛平さんに会うのはプラハ以来４ヶ月ぶり。この間、追跡監視していた前立腺に癌が見つかったときに直接話もできず、日本からの電話でしか励ますことができなかったことがようやく今回実現できる。何をどこから話そうか？と思うが、何よりもまず元気な顔を見たい気持ちでいっぱいだ！

間寛平アースマラソン　公式ブログ

　昨夜は初めて谷川真理ちゃんの「ハイテクスポーツ塾」にお邪魔した。
　神保町にある「ハイテクタウン」には脚筋力を鍛えるためのマシーンと心肺機能を高めるための低酸素ルームから疲労をとるための酸素室、さらにはシャワールームまでか完備されていて、さすがは真理ちゃん、と感心。
　ナイキショップもすぐ隣にあってこの運営も。ここへくればトレーニングのいっさいが整うことになっている。なにしろタイミングが良ければ真理ちゃん自身がいるんだからもう鬼に金棒状態。
　一緒にランニングのよもやま話に花が咲き、実に楽しい時間を過ごさせて頂いた次第。偶然にも誕生月が同じということが判明、今度は湘南で誕生会？勿論、年はず～っと彼女が下(笑)。

　日本ランニング学会で講演。座長の学芸大学有吉正博先生に機会を頂き感謝。
　ランニングの健全な発展のために毎年有職者の皆さんが集い、テーマに沿って話し合い、発表し合う貴重な学会。市民ランニングは今ある意味でピークに近い広がりをみせているが、このような活動を下地にますますいい形で発展を期待したいし、微力を提供することができたらいい、と実感した。山西先生や雨宮さんたち懐かしい方々の顔をみることができ、楽しい時間を過ごすことができた。

　三寒四温、ここ数日は暖かく、箱根麓では緋寒桜が咲いていた。
　実は先日、走友丸山弁護士と温泉に浸ってきました。
　風邪を引きやすい季節柄、皆様くれぐれも御身体ご自愛くださいませ。